ドナルド・トランプ大統領は、かつて暗号資産を「詐欺」と批判していましたが、最近では暗号資産を支持する姿勢を示しています。主な取り組みは以下の通りです。
1. 独自の暗号資産「$TRUMP」の発行
2025年1月18日、トランプ氏は独自の暗号資産「$TRUMP」を発行しました。このトークンは発行直後に大きな注目を集め、初値の0.18ドルから一時70ドル以上に急騰し、時価総額は約400億ドル(約5兆円)に達しました。 しかし、その後価格は下落し、2025年1月末現在は約27ドル近辺で取引されています。
2. 暗号資産政策の推進
トランプ氏は、2024年の大統領選挙キャンペーン中に暗号資産関連の政策を打ち出しました。主な内容は以下の通りです。
- ビットコインの国家備蓄の構築:ビットコインを国家資産として保有する計画を示しました。
- 暗号資産規制の緩和:暗号資産業界に対して友好的な規制環境を整備し、イノベーションを促進する意向を表明しました。
- 暗号資産の自己管理権の保護:個人が暗号資産を自己管理する権利を保護する政策を掲げました。
これらの取り組みにより、トランプ氏は暗号資産の普及と発展を後押しする姿勢を明確にしています。ただし、独自の暗号資産発行に関しては、倫理的な問題や利益相反の懸念が指摘されている面もあります。
ビットコインの未来
ビットコインの将来性を支持する主な根拠は以下の通りです。
1. 限られた供給量と希少性
- ビットコインの発行上限は2,100万BTCであり、新規供給量は約4年ごとに半減する仕組み(半減期)が設けられています。
- 希少性が高まることで、価値が上昇する可能性があると考えられています。
2. デジタル資産としての地位の確立
- ビットコインは、**「デジタルゴールド」**とも呼ばれ、法定通貨やインフレに対するヘッジ手段として注目されています。
- 既に多くの金融機関や企業が、資産として保有を始めています。
3. 分散型システムの強み
- 中央管理者が存在せず、ブロックチェーン技術に基づく安全で透明性の高い取引が可能です。
- 政府や中央銀行の影響を受けにくい仕組みで、国際的な利用が可能。
4. 需要の増加
- 世界的な規模でビットコインの採用が進んでいます。
例:エルサルバドルでは法定通貨として採用。 - 決済手段として利用可能な店舗やサービスが増加。
- 投資家層が拡大し、個人投資家だけでなく機関投資家の需要も増加中。
5. 技術革新とエコシステムの進化
- ビットコインを補完する技術(例:ライトニングネットワーク)によるスケーラビリティの向上が進行中。
- ビットコインの周辺には多くのサービスやプロジェクトが誕生しており、エコシステムが拡大しています。
6. マクロ経済的要因
- 世界的なインフレや法定通貨の信頼低下が、ビットコインの需要を押し上げる要因となる可能性があります。
- 一部の投資家は、ビットコインを「安全資産」としてみなしており、特に経済不安が高まる局面で注目されています。
7. 金融商品の進化
- 米国ではビットコインETF(現物や先物型)の承認が進み、一般の投資家がビットコインにアクセスしやすくなっています。
- これにより、市場の流動性と安定性が向上する可能性があります。
リスクと留意点
ビットコインの将来性には可能性がある一方、以下のリスクも伴います。
- 規制の強化(各国による取引制限や税制変更など)。
- 価格変動の大きさ(ボラティリティ)。
- 他の暗号資産との競争(イーサリアムや新たなプロジェクト)。
暗号資産保有企業
以下の2企業は会社名義で大量の暗号資産を保有しています。
コインが値上がりすれば、必然的に資産価値は大きくなります。
(3350)メタプラネット

元ホテル事業として営業していましたが、現在ではビットコイントレジャリー事業として、ビットコインを大量保有しています。1株あたりビットコインによる企業価値を高めようとしています。
(3825)リミックスポイント

電力小売や蓄電池など、エネルギー事業が柱ですが、5種類の暗号資産を保有しています。
イーサリアムやドージコインでは損失を出していますが、保有金額割合はビットコインが多くを占めるため、大きな利益を計上しています。
優待でXRPがもらえる銘柄
以下の企業は、暗号資産を大きく保有しているわけではありませんが、マイニングや取引所として扱うコインの一部を株主優待として定めています。
GMOは1度きりの優待ですが、SBI系列は500株や1,000株の長期保有で優待内容をグレードアップできる他、配当利回りも高水準なので、長期保有におすすめです。
(8473)SBI HD
権利確定月:3月末
100株保有で2,000円相当
1,000株を1年以上保有で8,000円相当のXRP(リップルコイン)がもらえます。
受取にはSBI VCトレードの口座開設が必要です。
(4765)SBI GA
権利確定月:3月末
100株保有で2,500円相当
500株以上1年未満の保有で10,000円相当
500株以上1年以上の保有で12,000円相当のXRP(リップルコイン)がもらえます。
受取にはSBI VCトレードの口座開設が必要です。
(9449)GMOインターネット
権利確定月:6、12月
100株保有、継続保有6ヶ月以上
もらえるのは一度きりですが、2,100円相当のビットコインがもらえます。
受取にはGMOコインの口座開設が必要です。
まとめ
暗号資産や特にアルトコイン(ビットコイン以外のコイン)は価格変動が激しいため、投機性の高い商品なのは間違いありません。しかし、定額・少額の積立や、優待でコインをもらう、暗号資産関連の銘柄に投資することは可能性のある内容なのかもしれません。
私も2018年に数種類のコインを少額購入しましたが、現在も寝かせてあるだけで、頻繁なトレードや値動きの確認はしていません。7年経った現在も、「少し持っておく」という暗号資産への向き合い方は変わっていませんが、報道の形や人々の認識、交換所や取引所のサービス充実は大きな変化があったように感じます。
特に、ビットコインの価格は上下動はありつつも、上がり続けているのは事実です。
ビットコインの将来性は、供給の希少性や広がるエコシステム、マクロ経済的要因などに支えられています。ただし、リスクも存在するため、長期的な視点で慎重に投資判断を行うことが重要です。
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