ふたつのSCHD

本ページはプロモーションが含まれています
本ページはプロモーションが含まれています
Schwab U.S. Dividend Equity ETF

今年の9月27日から楽天証券が日本で初めて販売を開始した投資信託、通称「楽天SCHD」が話題ですが
この度、12月20日から、ライバル証券会社であるSBI証券からもSCHDが販売されました。

以前の投稿で楽天SCHDに触れていますが
今回は改めて「SCHDとは?」という内容や「楽天とSBIとの違いは?」などの疑問に対してお答えしつつ簡単にご紹介したいと思います。

SCHDとは

SCHDというのは
Schwab U.S. Dividend Equity ETFの略称で
日本語ではシュワブ米国配当株式ETFとなります。

シュワブ米国配当株式ETFSCHDの構成銘柄選定基
  • 最低10年配当実績がある
  • 時価総額5億ドル以上である
  • キャッシュフロー・負債比率が優良である
  • 配当利回りが高い
  • 過去5年間の配当成長率が優良である
  • ROE(自己資本利益率)が高い

SCHDとは米国に上場しているETFで、正式名称をシュワブ米国配当株式ETFといいます。
このETFは、米国の配当利回りの高い100銘柄で構成される指数である、「ダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックス」への連動を目指すファンドで、配当による収益と中長期的な値上がりを目指しつつ、幅広い業種の高配当米国株に分散投資ができることが特徴です。

引用元:SBI証券

上記の様に魅力的な商品ですが楽天・SBIの各証券会社で注文・購入しようとする際の商品名は
SCHDとはなっていませんのでご注意ください。

楽天証券楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)

SBI証券SBI-SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)

楽天とSBI

信託報酬手数料

投資信託に投資をする場合は個別株と違い運営会社等に信託報酬手数料が発生し差し引かれるかたちで支払うことになります。

信託報酬手数料は保有資産に応じて発生する必要経費で
証券会社や購入するファンドなどによって異なります。
安ければなんでもいい、というものでもないので、一概にはいえませんが
同じようなファンドが複数あった場合、支払う費用は高いより安いほうがいいですよね。

楽天証券

年率0.132%(税込)

SBI証券

年率0.0638%(税込)

正直、投資を開始したての頃は誤差レベルの差だと思いますが
信託報酬は「保有残高」に対してかかるので、信託報酬の差は投資信託の保有年数と保有額が増えれば増えるほど大きなコスト差となっていきます。

投資マイレージポイント

2025年1月現在、楽天SCHDには投資マイレージポイントの付与はありません。

SBI証券のSCHDは保有金額に応じて年率0.022%の投資マイレージポイントが付与されます。
SMBCクレカで積立をしVポイントを貯めている方も多いと思います。
メインポイントの設定をVポイントにしていれば知らないうちにVポイントが貯まり、そのポイントをまた投資に使うこともできます。

投資マイレージ
引用:SBI証券ホームページ

※上の表は2025年1月9日現在の情報です

配当月

楽天証券SCHDの配当月

、5、8、11
※振り込みは決算日(25日)の5営業日後

SBI証券SCHDの配当月

月、月、月、12
※振り込みは決算日(19日)の翌日

もし、楽天証券とSBI証券と両方の投資信託を買付、積立、保有をしている場合、
1年の間に8ヵ月も配当金を受け取ることが出来ることになります。

配当グラフ

実際にはどちらかはNISA枠、もうどちらかは特定口座枠を使用することになるので
特定口座枠を使用した方の配当金は税金が引かれることになります。

積立と金額買付

SCHDは、ただ高配当なだけではなく増配率が高いことも考慮すると
積立投資を検討してもいいと思われます。

安く買えるタイミングを見計らって買おうと思っても
米国の投信は注文から購入が成立するまで数日(営業日)かかるので、思い通りの価格で購入できないこともあります。
リーマンショック級の大暴落でもくれば別ですが、そのようなビッグチャンスはなかなかありません。

配当金は受取か再投資か

楽天とSBIは配当月はそれぞれ違うので両方に投資をしていると
年に8ヵ月も配当金を受け取ることも可能です。

楽天SCHDとSBI SCHDの両方を保有すれば、1,4,7,11月以外は分配金をもらうことができます。

信託報酬手数料においてSBI証券にアドバンテージがあるように思えますが、差分は0.0682%です。
およそ2倍の手数料ですが、元々安い手数料です。仮に1,000万円SCHDを保有していて、楽天の0.132%の場合、年間の手数料は13,200円です。

それよりSCHDの増配率の高さに注目してみましょう

  • 5年間の平均増配率: 約11.4%
  • 10年間の平均増配率: 約10.9%

増配率10%というのは、ある年の分配金が1万円だったとして、翌年は1.1万円に増えることです。
(保有残高が不変でも、翌年の分配金が増えることです)

もしも楽天SCHDを1,000万円持っていたら

年間の信託報酬手数料=13,200円(1年間でファンドに支払う手数料)

直近分配利回り3.88%✖️1,000万円=388,000円
ある年、A年の分配金は38,800円になります(課税考慮なし)

(…1年後)
A+1年の分配金は388,000円✖️110%=426,800円(課税考慮なし)

(補足)SBI SCHDの場合、信託報酬手数料は6,820円です。
信託報酬手数料の差額は、13,200ー6,820=6,380円です。

分配金が1年で増えた額は、
426,800ー388,000=38,800円

まとめ

  • 高配当、かつ増配率の高い米国優良株が中心。
  • 年に4回収入がほしい方は配当金は受取設定。
    (年に8回収入がほしい方は楽天とSBIで積立投資)
  • 金額買付でも積立投資でもOK
  • 信託報酬手数料やマイレージポイントを考慮するとSBI証券がおすすめ。
    ※ですが保有額が小さいうちは誤差レベル

以上でございます。
配当金を受け取りたい方や、米国株に期待を寄せている方々はご検討してみては如何でしょうか?

当記事は当該の投資信託への投資を推奨するものではありませんので
投資判断は自己責任でお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました