個別株は趣味でいい

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投資に興味を持つと、取引がしたくなります。儲けたいから銘柄を探します。しかし、取引回数が増えれば手数料が嵩みます。投資で勝つために手数料を抑えるのは重要です。あれこれいじるより放っておく方が儲かったりします。

初心者は投資信託かETFのみでいい

1例として、つみたてNISAで買うeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は投資信託、高配当株のVYMはETFです。

指数連動商品はファンドマネージャーが採用企業の選定をしてくれます。時価総額や業績、財務健全性などを基準に、年に1〜数回、採用企業の入れ替えを実施してくれるのが、ファンドマネージャーです。投資信託には信託報酬手数料、ETFには経費率というものが存在します。売買手数料以外にも保有しているだけでかかるコストがあるのです。

例えば、100万円のETFを保有していて、経費率0.06%の場合、年間600円を支払います。このコストが証券会社やファンドマネージャーの利益になります。

eMAXIS Slim 米国株式やVYMといった優良商品は人気があり、購入者が多いので、コストが低いのです。1人から多く徴収しなくても、購入者が多いので、証券会社は経営が成り立ちます。投資家は成長性のある複数企業のお弁当詰め合わせパックを購入します。傷み出した食材はファンドマネージャーが取り出し、新鮮な食材を新しく追加してくれます。なので、いつもお弁当は美味しいままです。投資家はファンドマネージャーにコストとして、手数料を支払います。win-winの関係です。

長期投資は指数連動商品を買い続けるだけです。メンテナンスはファンドマネージャーがしてくれます。

個別株で値動きを学ぶ

投資信託やETFは何百、何千社の集合なので値動きがマイルドです。安全性の高い反面、値動きの要因がわかりにくいです。企業業績より、GDPだとか、失業率、利上げ、といったニュースで値動きを感じることの方が多くなります。

そこでもっと株を知りたいという人におすすめなのが、日本株の単元未満株投資です。SBI証券のS株や楽天証券のミニ株を使って、日本の1企業に投資します。企業の業績、経営状況、期待値などが株価に如実に現れるので、値動きを見て、投資している実感が湧きます。日本の利上げ発表後、銀行関連株が軒並み株価上昇したことは記憶に新しいことでしょう。政策や業績、不祥事などが株価に与える影響は大きいのです。投資家サイドも知っている企業だったり、日頃サービスを利用していたり、事業内容から企業のイメージがしやすくなります。

おすすめは日本企業の高配当株投資です。理由は以下の通り。

  • 日本にも優秀な企業はある。
  • 日本に住んでいるから情報が得やすい。
  • 配当金が円で受け取れる。
  • 数百円から買える。
  • 日本株のETFや投資信託に魅力的な商品がない。
  • 業績好調、増配傾向で売却を前提としないので、米国株投資と同じく長期投資が可能。
  • 米国現地課税が無し。2024年からは新NISAの対象。(非課税投資が可能)
  • 為替を気にしなくていい。

情弱から抜け出す

投資すると、自分のお金を入れてるので、気になります。

日本の情勢、外交、企業の決算など、自分で情報収集するようになります。

これが重要です。情報を集めるから考えるようになります。考えて行動します。行動しないと結果は得られません。何かを成し遂げたいと思ったら行動しないといけません。意外と行動できない大人は多いです。思ってはいるけど、行動してない(できないと言い訳している)大人はたくさんいます。

投資で勝ちたい、成功したい。将来が不安と思ったら、学ばないといけません。

みんながやってるからやろう。みんなが買ってる商品を買おう。購買行動としては、やっていることは同じですが、投資を理解している人と、ただマネをしている人では、暴落時の握力が全く違います。理解している人は、暴落時をチャンスと捉え、落ち着いて追加投資できます。マネしているだけの人は、追加投資できません。(日に日に資産価値が減っていく商品を買えません)それどころか、売却してしまい、投資から退場する人が多いのです。

暴落時でも、投資を辞めずに続けられる人は、無理に個別株をやる必要は無いと思います。投資信託とETFは数百〜数千社の詰め合わせパックです。構成企業はファンドマネージャーが厳選していつでも商品鮮度は良好です。これだけで十分利益を得ることも可能です。ただ、ETFと投資信託は値動きがピンとこないのも事実です。日本企業に個別株投資をしていると、株と日々のニュースが気になるようになります。決算やIR情報を調べるようになります。ミニ株やS株は数百円から始められます。大きな資産を投入する必要もありません。数百円からの少額で経済と投資の勉強ができる教材だと思えばいいのです。こんな事があったから上がった、下がったと経験することは大切なことです。

長期投資で財を築くには、淡々と続けることです。投資先の商品内容、将来性を理解せず、20年続けられますか?理解して、面白くなると自然と続くようになります。

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