株の世界は上がったり、下がったり。明日の勝ちが約束されているわけではない。預金全額を全力で投資に回すと、毎日株価が頭から離れなくなる。それでは投資を続けていく事に疲弊してしまう。気づいたら資産が増えていた。ぐらいの気持ちで投資と付き合って欲しいので、準備の話から始めよう。
生活防衛資金とは?
具体的には、家賃、食費、水道光熱費、通信費。生活を営む上で最低限必要なランニングコストの事である。(なので、交際費や外食費は含めない。最低限の衣料費は算入しておこう)この生活防衛資金が毎月いくらかかるのか、把握することが重要である。月当たりの生活防衛資金が把握できたら、半年〜2年分程度を現金でよけておこう。この生活防衛資金は絶対に投資に使用しない。
何ヶ月分用意したらいいのかは、家族構成や就業先起業、健康への自信(年齢等)にもよって変動する。独身で健康的な20〜30代であれば半年分もあれば大丈夫かもしれない。逆に、子供がいたり不確定要素の数が多い場合は、1年以上程度多めに用意しておく。
なぜ生活防衛資金の用意が必要か
突発的な現金需要に対応するためです。人生にトラブルはつきものです。小ダメージのトラブルとして、家電の故障、車の買い替えなどが挙げられる。大ダメージとしては、入院、療養等、収入すら断たれれしまう事を想定しておく。この時、現金預金がゼロで、資産は全額投資していたら、株や投資信託の売却に迫られる事になる。購入資産が値上がりしているタイミングであればいいが、暴落中の出来事であれば、せっかくの資産を安値で売り叩き、現金化する事になる。突発的な出来事が発生した際、投資資産を現金化しなくて済むように準備する事が生活防衛資金の確保の目的です。
予測できる未来(転職、結婚、出産、退職)であれば、現金比率を高める準備をする(株高の時に必要分のみ売却する)ことも念頭に入れましょう。
支出を把握しよう
つみたて投資の継続のためにも、収入と支出の把握は最重要項目です。投資開始初期は家計の見直しが第一取り組み項目です。収入はコントロールしづらく(ほとんど定額)、支出の見直しにより、投資元本を確保する事を目指します。まずは手取り収入額の10%程度を目安に書き出してみましょう。投資は結局、入金力の高い人が強い世界です。利回り4%と仮定して、1億円の元本がある人には、毎年400万円の収入が入る事になります。元本100万円の人には4万円の収入が入る事になります。
支出を書き出す事で、把握し、削減できそうな項目は削減に取り組む。ちょっと頑張って支出を減らす事で、生活防衛資金の確保が早く実現し、投資元本の拡大にも繋がります。
このような表をExcelやスプレッドシートで作成し、年に旅行は何回行こうか?などと相談できれば、日々の労働意欲向上や夫婦仲も深まるかもしれない。
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