2023年3月に口座開設数1,000万口座を達成し、同年9月には1,100万口座を突破したネット証券口座数首位のSBI証券の成長ぶりは凄まじいものがあります。
新NISAの投資先として人気の高配当株には、これ1つを購入する事で分散投資を可能にする投資信託があり、保有期間中の決算月には保有数量に応じて分配金がもらえます。
- SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
- SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
- SBI-SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
SBI証券の分配型投資信託に分配金は
自動的に同じ商品を購入する「再投資」と
証券口座に入金を受けられる「受取」があります。
分配金を受け取りたい方は購入方法別に確認すべき点がいくつかありますので下記にてご紹介します。
分配型投信の配当金
分配型投資信託に投資する投資家の目的は、定期的な給与外からの収入としている人が多いはずです。
しかし、SBI証券の投資信託の購入方法で「積立買付」で購入した商品は、そのままでは決算月に分配金が受け取れません。
理由は、積立買付の注文方法に「分配金受取方法」という選択欄が無いからです。
「積立買付」の分配金受取方法は初期設定では自動的に「再投資」で設定されています。
これを解決するには、投資信託購入後に分配金受取方法を「再投資」から「受取」に変更する必要があります。
投資信託はその購入方法によって、分配金の受領方法が選べる場合と、そうでない場合があります。
新NISAで多くの人が実施している「積立投資」では、分配金の受領方式は購入時に選択できません。
購入後に手動で変更する必要があります。
投資信託購入方法には、金額買付、口数買付、積立買付の3通りがあります。
順を追って、各支払い方法別に確認していきましょう。
分配型投資信託の分配金は、自動的に同じ商品を購入する「再投資」と証券口座に入金を受けられる「受取」があります。
「積立買付」で買った人は分配金受取方法を「再投資」から「受取」に変更しましょう。
「金額買付」で買う人は購入時に分配金受取方法は「受取」を選択しましょう。
3つの投信購入方法
金額買付による購入
米国の高配当企業80社に投資する商品を例に確認してみましょう。
金額買付の場合のみ、分配金受取方法の選択が可能です。
金額買付とは、100円や1,500円、1万円のように、100円以上の任意の金額を指定して1回だけ購入する方法です。(最低購入価格は100円です)
購入時に分配金受取方法を「受取」にしましょう。
口数買付はNISA口座での買付は非対応になっています。
口数買付ができるのは特定口座/一般口座のみです。
それでは金額買付画面を例に確認してみましょう。
1番下の段に「分配金受取方法」という選択欄があります。
ここを「受取」にしておけば、分配金が証券会社の口座に振り込まれます。
積立買付による購入した場合
1度設定した分配金の受取方法も、後から変更が可能です。
分配金受取方法の変更ができるのは、買付が完了してからです。
積立注文を設定しただけでは、まだ購入が完了していないので変更できません。
買付が完了し、保有証券に反映されてから分配金受取方法を変更しましょう。
保有証券の確認方法と変更方法
SBI証券のwebサイトにログインしましょう。(SBI証券ログイン)
(アプリでは配当金受取方法を変更できません)
ログインしたら、
①「口座管理」を選択
②「保有証券」を選択します。
保有証券一覧が表示されます。個別株を保有している人は上部に個別株が表示されるので、
投資信託を確認するには、画面の下(⬇️)の方へスクロールしましょう。
青枠の上段が現在の配当金受取方法です。
その下の「変更」を選択することで、分配金の受取方法が変更可能です。
分配金の受取方法を変更したい商品のみ変更しましょう。
取引パスワードを入力し、「登録・変更」を選択すれば分配金の受取方法は変更完了です。
分配金再投資の口座選択
上述の積立買付後の分配金受取方法を変更しないと、もらえる分配金は自動的に再投資されます。
それでは「分配金再投資」で再投資される投資商品は、どの口座に保有されるのでしょうか?
SBI証券では「NISA口座」と「特定口座」のどちらを使って再投資するか設定が可能です。
ログイン後、
①口座管理
②お客様情報設定・変更
③お取引関連・口座情報
④NISAを選択
赤枠の「変更」を選択
取引パスワードを入力し「変更」を選択すれば、変更完了です。
まとめ
- SBI証券の投資信託「積立買付」で購入した商品のデフォルト設定は「分配金再投資」
- 分配金目的で投資した商品は「再投資」から「受取」に変更する必要があります
分配金の受取を推奨する意図はありませんが、高配当株を好んで投資する方は定期的な収入を目的としている方が多いと思います。
たまたま「今回の分配金は使い道がない」といった場合は再投資してもOKです。
しかし、特に分配金の必要性を感じてない人は、分配金を出さないSlimオールカントリーやSlim S&P500のような(インデックス型)投信を選ぶことをお勧めします。
インデックス型投信に採用されている企業の分配金にあたる利益は、投資信託の中で自動的に再投資されています。
投資対象が「米国」の場合、NISA口座で保有しても分配金には10%の税金が引かれてしまいます。
受け取った分配金は、元の金額の90%という事になります。
この、残りの90%で同じ投信を買います。
分配金が発生する度に、10%の税を米国に払い、残りの90%で再投資することになります。
インデックス投資であれば、分配金の受取毎に基準価額の下落を招くこともありません。
同じ米国株へのインデックス投資を想定しても、分配毎に10%課税を受けるよりも売却時のみの課税の方が資産形成速度は早くなります。
分配金を出す投資信託は、分配金を出した分、
投信の基準価額が下がることになります
積立買付で高配当の投資信託を購入している方は配当金を受け取るか再投資するかを
見直して、是非ご自分にあった設定に変更をして資産形成にお役立てください。
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