みなさんこんにちは。
今日は内臓からくる疲れや、全身のダルさについてご紹介したいと思います。
内臓からくる疲れの原因はズバリ、肝臓です!
肝臓の”肝”の字は「大事」や「重要」といった意味と同じ意味で「肝心」と書くのにも使います。
すなわち肝臓は肝心な臓器と言えるでしょう。
疲れの原因
疲れの原因には睡眠不足や運動不足など、いくつか挙げられますが、
ここでは栄養面から深掘りしていきましょう。
しっかり3食ごはんを食べていて、栄養バランスも意識しているつもりなのに全然疲れがとれない。
そんな方は「栄養価の高い食事を摂っていても、せっかくの栄養を吸収しきれていない」ことが想定されます。
いったい何故、栄養を吸収できなくなってしまうのでしょうか?
人によっては、疲れを感じビタミンやミネラルのサプリメントまで服用している人もいると思います。
それでも、なかなか取れない疲れの原因は、肝心な臓器である肝臓の機能の低下が原因で充分な栄養素を吸収できないのです。
肝臓の主な働き
肝臓は人体でもっとも大きな臓器で、とても働き者です。
僕らが生きるのに必要な500種類以上もの化学処理を同時に行っています。
そんな臓器のことを「人体の化学工場」と呼んだりします。
そんな肝臓の主な働きは下記の3つです。
- 代謝
- 胆汁の生成
- 解毒作用
代謝
食事などで摂取した栄養素を分解したり合成したりして、体に必要な成分に換えることを「代謝」っていいます。
糖質代謝
腸管から吸収されたブドウ糖(グルコース)をグリコーゲンとして貯蔵し、血糖値が下がるとグルコースとして血液中に放出してくれます。
タンパク質代謝
アミノ酸を合成・分解し、アルブミンや凝固因子などに合成し、合成過程で出たアンモニアを尿素へと分解し無毒化した上で尿中へ排泄する機能もあります。
脂質代謝
脂肪酸1やグリセリンを合成してコレステロールや胆汁へと作り替えてくれています。
また、細胞膜の成分であるコレステロールやリン脂質を合成する働きもあります。
胆汁の生成
肝臓では1日あたりに、およそ1リットルもの胆汁が生成されているんです。
生成された胆汁は必要になるその時まで胆嚢に貯蔵されます。
胆汁は胆汁酸とコレステロールから作られて、常に分泌されています。
胆汁は、脂肪の乳化やタンパク質の分解を助ける働きや、コレステロールを体外に排出する働き、
古くなった赤血球や微量金属などの不要物を排泄する働きなどがあります。
解毒作用
肝臓には、体内に侵入した有害物質や代謝によって発生した老廃物を無毒化して尿や胆汁中に排泄する解毒作用があります。
アルコールや薬物、栄養素の代謝、過度の運動などによって発生するアンモニアなどの有害物質を処理します。
肝臓の解毒作用が低下すると、体内に老廃物が蓄積し、脳に障害を引き起こして意識が朦朧とする可能性があります。
肝臓に悪い生活習慣
実は日常生活の中に内臓に負担をかけるシーンがたくさんあります。
- 低タンパク食
肝臓のエネルギー不足 - 胃弱
栄養素の吸収が出来ないため肝臓のエネルギー不足 - アルコールの過飲
解毒作用のオーバーワーク - 高タンパク・高脂肪食
過剰な栄養の処理 - 運動不足
汚れた血液のうっ血による解毒・新陳代謝 - 便秘
毒素(ガス)の解毒 - 薬の服用
解毒のオーバーワーク - 睡眠不足
肝臓の労働時間の超過 - ストレス
自律神経の乱れによる機能低下
肝臓の働きがおちると
肝臓は、病気になっても症状が出にくいことから「沈黙の臓器」と呼ばれています。
痛みを感じる神経がないので、広い範囲に障害が及ぶまで症状が出にくいことが特徴です。
沈黙の臓器
肝炎になっても自覚症状がなく、深刻な病態となるまで進行していることがあります。
また、黄疸などの明らかな症状が出るころには既に病気が進行してしまっているため、
本人が「体がだるい」と気付くころにはかなりの重症になってしまっている場合もあります。
場合によっては、肝硬変や肝がんといった、より重篤な病気に進んでしまっていることも考えられます。
肝機能障害時の具体的な症状
- 全身の倦怠感
- 身体のむくみ
- 食欲低下
- 黄疸
- 嘔気
- 皮膚のかゆみ
- 腹水
- 目の疲れ、ぼやけ、かすみ、視力低下、ドライアイ
- 白目が血走り、目のまわりにクマやシワが出やすくなる
肝臓の働きが悪くなって胆汁が十分に生成・分泌されなくなると、脂肪やタンパク質の消化や吸収が低下していきます。
肝機能障害に気づかず、放置してしまうと症状が悪化し、慢性肝炎となり、更に悪化すると肝硬変になります。肝硬変は、肝不全や肝臓がんに進行し、命を脅かす可能性もあります。
肝臓の病気を早めに発見するためには血液検査が有効です。
気づいたら重症化していたということが起こらないためにも、症状が出ていなくても健康診断や人間ドックなどで定期的に検査することが大切です。
肝臓を元気にするには
肝臓の負担を減らし元気に働いてもらうには以下のような生活習慣を心がけましょう。
- 糖質・脂質を控える
- たんぱく質・ビタミンをとる
- アルコールは控える
- 習慣的に運動する
- 質の良い睡眠をとる
- ストレスを受けない・貯めない
慢性的に疲れている方におすすめ
肝臓の元気を取り戻すには上記に述べたような負担がかかるような生活習慣をさけるのが一番望ましいですが、なかなかすぐにはムズカシイかもしれません。
そんなときはお薬の力を借りてみるのも有効な手段です。
肝臓といえば代表的な成分で「肝臓水解物」という成分があります。
成分名に肝臓ってはいっているのでそのままですね。
- 胃腸の調子が悪いとき
- 栄養のバランスが悪い食事が続いたとき
- 体調をくずした時や、疲れを感じたときなど
内臓の疲れ、特に肝臓の疲れは全身に及びます。
「目を使いすぎて目が疲れる」「歩きすぎて足が疲れる」「座りっぱなしで肩や腰が痛い」等の
疲れがピンポイントの場所に現れる方とは疲れ方のステージが違うのです。
全身のだるさをともなう疲れを感じたら是非、お試しください。
まずは2週間
細胞はひたすら古い細胞と新しい細胞の入れ替えを繰り返します。生まれ変わりの周期は、組織によって異なりますが、
一番短いものは腸管内部の表面のヒダヒダにある上皮細胞で、数日で入れ替わります。
皮膚が4週間、血液が4ヵ月、一番長いのは骨の細胞で4年で全てが入れ替わります。
ヒトの体のほぼ全ての細胞は約4年で新しいものと入れ替わります。
大げさに言い換えれば、今の自分を4年前の自分と比べると、まあたらしい自分といえなくもない・・・
正確には徐々に老化した細胞から順番に入れ替わるので、新品という感じはしませんが・・・。
人体には、細胞が入替わらない組織もあります。それは心筋と神経細胞です。
心臓を動かす心筋細胞は、成長することはあっても数が増えることはありません。
脳や脊髄を中枢とし全身に信号を送る神経細胞は幼少期が一番多く、その後は基本的に減っていく一方です。もし脳の神経細胞が入れ替わると、記憶が維持できなくなるのだそうです。
心(心臓と脳)は生まれてから死ぬまでずっと変わらないのだそうです。
細胞の生まれ変わりは肝臓も例外ではなく約28日で細胞が生まれ変わります。
2週間もすれば肝臓の半分の細胞が新しい細胞と入れ替わることになります。
まずは2週間、肝臓を労わる・休ませる・褒美(栄養)を与えてみると
すこしずつ回復の実感が湧くと言われています。
2週間の休肝日を取るか、取らずに急患となるかは、あなた次第です。
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