株を理解するのに、個別株はおすすめです。NISA満額投資をクリアすると他のトレードにも興味が湧きます。株を理解するに投資信託より噛み砕きやすいのが、個別株です。個別株は値動きが資産価値に直結するので、本来玄人向きです。そこで1株(単元未満株)投資がおすすめです。数百円から始められ、資産変動も少ないので、勉強にもってこいです。勉強+資産運用で私は高配当株投資をしています。高配当株を選ぶ際には、以下のようなポイントを考慮することが重要です。
事業内容に先見性がある
事業内容に未来があり、この先も営業活動が継続できると思える企業に投資しましょう。投資先の未来に投資家の皆さんの期待が込められていないと、下げ相場で売りたくなってしまいます。
まずは、この企業の事業には期待できる!と思える程企業のHPなどを読みましょう。どんな企業でも日本全体や世界全体の影響を受けて、株価が下がる場面は必ずあります。そこが買い場なのです。業績や事業内容に好感が持てなくなるまで、株はホールド(売りません)です。
配当利回り3.5%以上
配当利回りとは、1年間に支払われる配当金の総額を株価で割ったもので、一般的には3%以上が高配当株とされます。
配当性向70%以下
配当性向とは、企業が総利益のうち、配当金として株主に還元する割合のことです。配当性向が高い企業は、将来的にも高配当を維持する可能性が高いとされます。配当性向が低すぎる場合、企業が将来的に増配する余地があることを示唆している反面、配当性向が高すぎる場合、企業が将来的に再投資に必要な資金を確保できなくなる可能性があります。そのため、配当性向は企業の業績、業界の状況、将来の成長戦略などを考慮して判断する必要があります。また、配当性向だけではなく、配当利回りや企業業績なども重要なポイントとなります。
売上高、営業利益が右肩上がり
企業業績の安定性も重要なポイントです。企業の業績が安定していれば、高配当を維持しやすいとされます。
営業利益率10%以上
日本の営業利益率の平均値は、5%から10%程度とされています。ただし、業種によっては営業利益率が高い場合もあります。例えば、製薬業界やソフトウェア業界などは高い営業利益率を持つことが多く、20%以上の企業も存在します。一方で、小売業や飲食業などは、競争が激しく利益率が低い傾向があります。
配当の継続性(増配傾向)
企業が高配当を維持するためには、将来的にも利益を出し続ける必要があります。そのため、配当の継続性を確認することが重要です。過去の配当実績を確認して、増配傾向だと配当に熱心な企業と判断することができます。
自己資本比率50%以上
企業が借金でなく、どの程度自社資金で事業を行っているかという指標です。一般的には、自己資本比率が30%以上であれば安定的な財務状態であるとされています。ただし、業界によっては投資資産が多く必要であるため、自己資本比率が低い場合もあります。また、急速な事業拡大や財務改善のために借入を行うこともありますが、この場合は借入返済能力なども考慮する必要があります。
自己資本比率が低すぎる場合、企業の経営安定性が脆弱になり、財務リスクが高まることがあります。一方、自己資本比率が高すぎる場合、企業が新たな投資機会を逃すことになり、長期的な成長に支障をきたすことがあります。そのため、自己資本比率は業界の状況や企業の成長戦略などを考慮して適切な水準を見極める必要があります。
株価の安定性
高配当株の株価は、配当利回りが高いために一般的に値下がりしにくい傾向がありますが、株価が大きく変動する場合もあります。そのため、株価の安定性も高配当株を選ぶ上で考慮することが重要です。
長期で右肩上がりのチャートを形成している企業は配当金だけでなく、値上がり益も享受することができます。
PER15倍以下、PBR0.5〜1.5倍
PER
企業の株価をその企業の1株あたりの利益(EPS)で割った値です。すなわち、PER = 株価 ÷ EPSとなります。この指標は、投資家が株式を購入する際に、その企業の株価が適正かどうかを判断するために利用されます。一般的に、同じ業種内で比較することが多く、PERが低いほど割安であるとされ、PERが高いほど高値に評価されているとされます。
PBR
企業の株価をその企業の1株あたりの純資産(Book Value)で割った値です。純資産とは、企業の資産から負債を差し引いたもので、企業の自己資本を表します。すなわち、PBR = 株価 ÷ 純資産(1株あたり)となります。この指標は、企業が実際に保有する資産に対して、市場がどれだけの価値を見出しているかを示す指標です。
一般的に、PBRが1未満であれば、企業の純資産に対して株価が割安とされ、PBRが1を超えていれば、企業の純資産に対して株価が割高とされます。
企業の調べ方
- Yahooファイナンス
- 株価や業績などをグラフ化してくれるので、文字が苦手な人も視覚的に情報を得ることができます。
- アプリ版もあるので、スマホにインストールしておくことをおすすめします。アプリ版とWEBサイトではインターフェイスも異なるため、掴める情報にも差があります。
- IRバンク
- Yahooファイナンスの情報をより細かく追うことができます。
- IR情報とは IRはInvestor(投資家)Relations(関係)の略称で、自社の財務状況や戦略が記載されています。
- 企業のHP
- 一般向けに作られたHPなので、事業内容などに図解があり、IRバンクより企業の事業内容が掴みやすく、親しみがわきます。
- ホールディングスの場合、リンクから関連事業会社の情報も辿ることができます。
買いながら学ぶも良し
これらのポイントを総合的に判断して、高配当株を選ぶことが大切です。楽天証券のミニ株や、SBI証券のS株を利用すれば1株(数百円)から株を買うことができます。株を買うと企業の業績に興味が出ます。続けているうちに経済動向のいろいろな事が気になるようになります。気になるから調べて、知識になる。こうしてリテラシーが上がるのはとても良いことです。
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