NISAの出口戦略 4%ルール売却法

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つみたてた資産を使おうと思うと、長年努力してきた結晶なので、躊躇してしまう事があるようです。どうせなら、一番効率の良い方法で取り崩したいですね。

トリニティスタディ

トリニティスタディとは、アメリカのトリニティ大学の研究者が資産の取り崩しについて、研究し報告した内容となっています。トリニティスタディによって導き出された結果は以下の通りになります。

債券50%、株式50%の割合で資産を保有する

資産形成期(20、30代〜40代)に株式100%の資産割合でつみたてをしてきた人はスイッチングが必要になります。債券保有割合を高め、市場の価格変動の影響を受けにくくする資産割合(アセットアロケーション)にしましょう。

資産を4%ずつ取り崩して生活する 

仮に、60歳時点での資産が3000万円だった場合、3000万円✖️4%=120万円を初年度は切り崩します。

同様に、2年目は残り2880万円✖️4%=115万2千円を取り崩します。

30年後には97%の確率で資産が残っている

上記、4%づつ取り崩した例では、株式と債券の値上がりを考慮していません。

初年度取り崩した残りの2880万円が仮に年利5%の上昇をした場合、1年後に資産は3024万円です。

これが97%の確率で資産が残っていると言われる所以です。もちろん株式と債券はVTIやAGGのような優良商品でなくてはなりません。長期で右肩上がりの商品でないと成立しません。

30年後には資産が約3倍になって残っているのが中央値

上記の取り崩しと、運用を続けた場合、30年後には資産が枯渇するどころか、約3倍になっていたというのが研究の中央値とされています。

懸念事項もある

為替の影響がある

トリニティスタディはアメリカの大学で、米国株式と米国債券での研究が対象です。基準価格の変動には為替の変動も大きく影響します。

インフレを考慮していない

近年の米国のインフレ率は2〜3%。日本は-0,5%〜1%。インフレとは紙幣の価値が減少することです。

今年は1本100円でジュースが買えたとしましょう。

この100円を使わずに1年間ポケットに入れておきます。翌年ジュースはインフレで102円になっています。ポケットの100円では買えません。これがインフレです。

暴落時に備える

資産3000万円の場合、4%で年間120万円使えます。翌年暴落が起きたとします。

資産2000万円の場合、4%で80万円使えます。たった1年で40万円も使える金額に差が出てしまいます。

暴落時はあまり大きく取り崩さないのも資産を長持ちさせる秘訣です。取り崩しを3%に下げたり、安定した年金受給額に目を向けたり、高配当株を持っていれば、配当金を受け取る事もできます。

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