人間の目が感知できる色は、赤・橙・黄・緑・青・藍・青紫の7色です。
この7色を可視光と呼んでいます。 日本では”虹”の色に含まれる色ですね。
人間の目に見える光の波長は400~800nmまでで、
可視光の中でいちばん波長が長い赤より長い光は赤外線、
波長がいちばん短い紫より短い光は紫外線で、人間には見えません。
そんな僕らに見える「色々な色」ですが、
同じ物体なのに、色が違うだけで違った印象や体感を得ることが多々あります。
そんな色による違いをいくつか紹介いたします。
色の温度感
毎年、記録を更新する日本の夏の暑さ。
そんな暑さをほんの少しだけ色の効果を理解し利用することで軽減できることはご存知でしょうか?
結論から言うと白い服がいちばん暑くならないということと黒い服よりも深緑の服の方が暑い。
白があつくならないのは予想通りではありますが深緑がいちばん温度が上昇したのは意外でしたね。
夏場の黒い車の車内はかなり暑いのは周知の事実ですが、深緑のほうが注意が必要だという事です。
逆に言うと寒い冬は深緑色の服を着れば太陽の恩恵を多めに感じることが出来るかもしれませんね。
※これは植物が、より光合成をしやすくするために深緑色をしているのかもしれませんね。
色の重量感
右の黒いBOXの方がなんとなく重たそうに見えませんか??
まったく同じ大きさ(面積・体積)の白と黒のBOXがあった場合、黒の方が重そうにみえるそうです。
これは見た目だけの問題ではなく、実際にもったときの重量感でも黒の方が重く感じるそうです。
黒は白の1.8倍重く感じると言われているそうです。
これは色というか明度に関係しているそうです。
無彩色の白と黒だけではなく有彩色でも同じことが言えます。
今度は逆にどちらかといえば左の方が重たそうにみえませんか?
一般的に色が濃い方が”重い”と感じるそうですよ。
すこしでも荷物を軽く感じたいときはカバンを色のうすいものを選ぶといいかもしれませんね。
色の距離感
「青い車は事故率が高い」という話を聞いたことありませんか?
都市伝説のように思えますが統計データや根拠があるそうです。
野村順一「カラー・マーケティング論」
最近のデータは公表されていないようで見つからなかったのですが、
1968年に出版されたEric P.Danger著「Using Colour to Sell」という書籍からのデータを引用させて頂き、ご紹介いたします。
教習所でも習うことなので有名なはなしですね。
色による距離感に関しては、
実際より近く、大きく見える進出色・膨張色と実際より遠く、小さく見える後退色・収縮色の、
ふたつの特徴があります。
赤は進出色・膨張色、青は後退色・収縮色として知られています。
①の方は手前の赤と後ろの青との距離が少しある様に感じませんか?
②の方は後ろの赤が手前の青にぴったりくっついているように感じませんか?
③の方は赤い縁の部分が盛り上がっているように見えませんか?
④の方は真ん中の赤い部分が盛り上がっているように見えませんか?
これは人間が色をみるときの波長の特性と目の仕組みによるものなのです。
色の味覚
食欲をそそられる色というものを世界でいちばんビジネスに利用している企業といえば
あのハンバーガー屋さんではないでしょうか?
人間は赤と黄色の組み合わせのものに食欲をそそられるそうです。
真っ赤な背景に黄色で”M”をモチーフにしたシンプルなロゴ。
あれを見ると食べたくなる・・・というひとも少なくないと思います。
チェーン企業のファミリーレストランや中華料理屋、居酒屋さんなどでも多く採用されていますね。
色のスマート感
「黒い服はほっそりと見える」ことで秋冬のド定番の全身黒コーデ。
しかし、それは肌が露出する夏にはさらに向いている色があるそうです。
夏は半そでをきたりスカートやショートパンツなどで腕や足が露出する機会が多くなるもの。
その際、黒い服を着ていると黒部分は細く見え、露出している腕や足が太く見える事があるそうです。
そんな夏におススメのカラーはネイビーだそうです。
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